ベイト工法の効果や価格は?

 

シロアリのベイト工法の効果や価格は?

 

 

 結論から申し上げますと、シロアリのベイト工法は、現在のシロアリ業界がススメるような作業のやり方ではあまり効果もなく、何より金額もムダに高いので、是非ともおやめ下さい。

 

<ベイト工法とは>

まずベイト工法について少しご説明しますね。

通常は、シロアリは液体などの薬剤で駆除したり、予防するのが一般的で、薬剤工法などという言い方をします。 床下にいるシロアリやシロアリの巣に薬剤をまいて駆除したり、シロアリの兆候のある場所などにあらかじめ薬剤をまいて予防する、といった具合です。

それに対してベイト工法とは、液体の薬剤は用いず、固形のベイト=薬剤を含んだエサをお庭などの土に埋めて、それをシロアリに食べさせて駆除したり、侵入を予防したりする方法です。

 

通常は、以下の図のようにお庭に、1mないし、2m程度の間隔で、お家を囲むようなイメージでベイトを埋めていきます。

※左上の写真の白い棒状のものがベイト=薬剤を含んだエサになり、土に緑色のボックスを埋めて、その中にベイトを入れて、そしてフタをします。 お家の広さによりますが、下図(お家を上から見た図)のように大よそ12個以上ですとか15個以上という個数を埋めます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<ベイト工法をおすすめしない理由>

 

こうしてお家の周りにベイトを埋めてあれば、何か効果がありそうな気がしますが、実はほとんど意味がありません。

 

・金額が高過ぎる

通常の液体の薬剤をまく方法でも10万円~20万円近くしますが、ベイト工法は軽く20万円以上します。しかも契約しているあいだは、毎年毎年 数万円のメンテナンス費用がかかります。

ですので通常の薬剤工法ですらボッタクリなのに、ベイト工法は更にその上をいくのです。

 

・シロアリはベイト剤の間を通過する

下の図を見ていただくと分かりますが、ベイト剤を入れた緑色のボックスを、仮に1m間隔で埋めたとします。 ベイトボックス自体は10cm程度ですので、各ベイトボックスの間は、差し引き約90cmの空白ができるのがお分かりかと思います。

基本的にシロアリは視力がほとんどありません(目が見えません)し、抜きんでた嗅覚もありませんので、シロアリが運よくベイトボックス付近に近づかないと、ベイトの存在に気付きません。 距離にして約3cm以内には近づかないと恐らく気付きません。

 

 

 

 

 

ですので1mの幅のうち、約85cmは通過される計算になります。100cmのうちの85cmですから、85%くらいの確率で通過される、というのが理論的にお分かりいただけるかと思います。

 

仮にこの間隔を半分に狭めても、40%は通過される確率になりますし、そのお値段も倍の40万円なります。 (ありえない金額です)

ちなみにこのベイト剤のメーカーの1つである「セントリコン」という会社のセミナーに参加したことがありますが、その際に講師の方も、通過される可能性はもちろんあります、と断言しておられました。。 ある意味メーカーのお墨付きですね。

 

・そもそもベイトの使い方が間違っている

これまでご説明してきたベイト剤の使い方は、基本的に予防についてです。 実際にも、シロアリの予防としてススメる業者も多いわけですが、本来はこのベイト工法は駆除に用いるべきなのです。

地域や家屋の構造によっては、床下にシロアリはいます(シロアリの被害はあります)が、床下に潜れなかったり、巣がどこにあるか分からない場合があります。 そんな時は、巣の正確な位置は分かりませんが、だいたいの位置は分かっていることが多いため、巣の位置の予想を立てて、その近辺に3か所ほどベイトボックスを埋めて、ベイトの食害があったボックスの近辺を探したり、また、あわよくばそのベイト剤によって巣を壊滅させたり、という作業をします。

先述までの予防で用いるケースと何が違うのかと言いますと、ターゲットを絞って使用する、ということです。 予防のように闇雲にばらまいても意味が無いということです。

 

 

さて、冒頭の一文

 

”シロアリのベイト工法は、現在のシロアリ業界がススメるような作業のやり方ではあまり効果もなく、何より金額もムダに高いので、是非ともおやめ下さい。”

 

の意味がお分かりいただけましたでしょうか。 私たちも企業ですから利益は求めないといけませんが、大工として、シロアリ技術者としてこのような間違った方法でお客さまからお金をいただくわけには参りません。

これからも真摯に業務にあたりたいと思います。

 

 

➡この内容を説明した動画もご覧ください。

 

 

 

 

 

 

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