シロアリ薬剤の安全性と効果について

薬剤の成分よりも、何も考えずに大量の薬剤を床下にばらまくのが危険であり、お金のムダ

 

 シロアリ薬剤の安全性について、一般的な白蟻業者は自社のホームページなどで、

「当社の使用している薬剤は安全です!」、「危険な薬剤を使っている業者に気を付けて!」

といった文言を見かけますが、恐らく本当に薬剤の安全性を分かっている業者は少ないです。薬剤に関して重要なことは

 

・薬剤のまき方や使い方

 

です。最近の薬剤は、基本的に関連する協会の認可が下りていますので、どれを使っても安全性に大差はありません。

例えば以下に上げるような薬剤であれば、経口毒性(食べた場合の毒性)は、日常的な食料品と同じようなレベルです。(例えばしょう油、お塩など)

⇒詳しくは当社の薬剤のページをご参照ください。

 

名称 主成分 含有率 LD50 毒,劇物
タケロックMC クロチアニジン 2.5% 5000 普通
ハチクサンMC イミダクロプリド 12.0% 2000 普通
アジェンダMC フィプロニル 2.0% 5000 普通
ガントナーMC クロチアニジン 7.5% 2000 普通

 

 

それよりも気にしなければならないのは、薬剤のまき方や使い方です。

現在のシロアリ業界は、しろあり対策協会の間違った指導により、

「シロアリ防除の技術がない人でも失敗しないように、とにかく大量に薬剤をまきなさい」

という考え方が長く浸透しています。 ⇒詳しくはしろあり対策協会について記載したページをご参照ください。

 

一般的なシロアリ業者は、一度の薬剤処理で、床下にお風呂一杯分(約200リットル)の水をばらまいていきます。

これは別のページでも書いていますが、一般的なお宅に一般的なシロアリ業者が来ると、2リットルほどの薬液を水で100倍にうすめたものを、床下にばらまいていきます。

※1坪あたり10リットル×20坪=約200リットル

 

これは1坪あたりに約10リットルをばらまけ、というしろあり対策協会の考えなので仕方ないですが、実際に床下にばらまいた薬剤の99%は水道水です。

日頃から「床下に湿気は良くない」と言っている業者が、床下を水浸しにして行くのです。

そしてばらまいたその日から、長時間かけて大量の水が蒸発し続けるのですが、これが床下の木材(特に合板)などに良くないですし、それだけの水が大量に蒸発しますから、床下の環境にも少なからず影響を来たします。

お客さま宅によって、立地環境、構造、さまざまな構造材などの要因が異なりますから、どんな影響があるかは分かりませんが、大工の立場で言わせていただくと、家屋に対して良い影響がないのは確かです。

 

そして最悪なのが、お客さま自身が敏感な方であったり、アレルギー体質であったり、小さなお子さん、ペットなどがいた場合です。実際にシロアリ業者による、上記のような薬剤の大量散布のあとで、体調が悪化したり、お家に入れなくなったという事例も稀ですがあります。

 

これはそのシロアリ業者だけが悪いわけではないですし、薬剤が悪かったわけでもありません。

業者はしろあり対策協会の考え(大量に薬剤をまいておけば何とかなるだろう)に基づいて作業しているでしょうし、薬剤についても、成分だけなら製薬メーカーと検証機関によって製造/認定されたものです。

問題なのは、それぞれ環境の異なる各お宅に対して、何も考えずに一律で大量の薬剤(≒ほとんど水)をばら撒くことにあるのです。

薬剤は大量にばらまけばシロアリを駆除/予防できるというものではありません。

上記のような大量にばらまくというやり方で、シロアリの被害が出た例はいくらでもありますし、単なるお金のムダです。

 

薬剤などというものは、そのお宅の環境、シロアリの生態を加味して、必要なところに必要な量をまくのが本来のあるべき姿なのです。

その方が環境にも、人体にも、お財布にもやさしいのです。

 

 

⇒ご不明な点があれば何でもおたずね下さい。匿名OKです。

 

 

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