シロアリ予防 薬剤の正しいまき方

シロアリ予防 薬剤の正しいまき方

 

 

シロアリの生態や薬剤の本当の意味などをきちんと理解していない一般的なシロアリ業者は、何も考えず、ただ床下にお風呂一杯分もの大量の「水」をばら撒いていきます。

これは、実は日本しろあり対策協会という社団法人が発行している、しろあり防除施工仕様書(薬剤のまき方が書いてある)が原因です。

この仕様書の目的は、簡単に言いますと「技術や知識が足りてないシロアリ業者が作業しても失敗しないようにする」ということです。

では、「技術や知識が足りてないシロアリ業者が作業しても失敗しない方法」とはどのような方法でしょうか。

それが「大量に薬剤をまいておけ」ということになるのです。「全面にばらまいておけば、知識が無い業者でも作業漏れはないだろう」という発想に基づいています。

このような安易な発想に基づいている、ということすら認知されていないのも問題ですが、そもそも全面に(大量に)ばら撒いたところで、シロアリを予防できる確率はそれほど高くないのです。

当然ですが、このような業者が大量にばらまいた後でシロアリが発生した例はたくさんあります。

何も知らないお客さまは、「知識が無くても全面にまいておけば、とりあえずバリアにはなるんじゃないの?」とお思いなるかも知れませんが、そうではありません。
それをご説明します。

 

 

布基礎とベタ基礎

 

ご説明するには、基礎の形態を分ける必要がありますので、まず「布基礎」の方から始めます。

布基礎とは、最近の新築ではほとんど見られなくなりましたが、30年くらいの前のお家ですとごく一般的な基礎だったのですが、基礎の内側の床下の部分が、「土」の状態である形態をいいます。

もしシロアリがお宅にいるとすれば、床下の土の中にいます。それが巣を拡大する目的などで地上に姿を見せますが、シロアリというのは何かに沿って進もうとする習性があります。

 

 

そしてもう一つのシロアリの習性として、シロアリは、外気にさらされては生活できません
ですので、地中から地上に顔を出したとしても、外気にさらされますので、そのまままた土中に潜ってしまいます。そしてまた巣を掘り進んでいくと、多くの場合 基礎にぶつかります。

そうしますと、基礎に沿って上へと掘り進んでいき、やがてはまた地上に出ますが、今度は基礎に沿って上がって来ましたので、外気にさらされないために、基礎に沿って今まで掘ってきた土を積み上げます。

これは「蟻道」と言いまして、外気にさらされないように、地上でも地中と同じように、自分たちをガードするために作ります。そうすれば巣の拡大であったり、エサを求めてどんどん進んでいけます。

ここで重要なのがシロアリは基礎にぶつかって、殆どが上に向かうという点です。

よって基礎の立ち上がり部分に、より厚い薬剤層が必要なのですが、一般的なダメな業者は冒頭のとおり、関係のない基礎の立ち上がり部以外にも薄く広く薬剤を撒いているので、結果的にシロアリに突破(侵入)されてしまいます。

 

   ↓ 悪い例

 

 

 

    ↓ 正しい例

シロアリの生態をある程度知っていれば、このような間違った施工はしないのですが、施工の仕様書を作成している しろあり対策協会も、所詮は役所のような組織ですので、シロアリの生態を理解していない職員が多いのでしょう。

何より、シロアリ業者がもっときちんと勉強して、自分の仕事に真摯に向き合っていれば済む話なのですが。。残念な限りです。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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